将棋の話
こっちのブログでは、将棋の事でも書いていく。
将棋との出会いから、話そうか・・・
将棋は、5歳位からやってたらしい、じーちゃんから聞いた。
じーちゃんは、駒落ちを全く指さない人で、子供の俺を平手で負かしていた。
いつか、勝ちたいと必死だった。
将棋は、小学生になって、学校で何度かやった。
クラスで、少し強い方くらいの位置にいた。
小学生の時に学校の近くの神社で、今思うと隣の学区の子供と三対三の団体戦で将棋を指したのは、楽しかったな。
子供は、あーやって、隣の土地と勝負するんだな。
ずっと将棋は、やっていた。
毎日じゃないが、じーちゃんと将棋もやっていた。
楽しめば良いと今で言うエンジョイ勢だったのだ。
そんなに上達もなく、高校まで進んだ。
候補には、入れたが学校の部活は、将棋を選ばなかった。
で、高三になったあとに、地獄を見るのである。
学校も行けなくなった。
その地獄の中で、また将棋をした。
辞めてる時期は、無かったが、上達は、遅かった。
そして、将棋をやって、将棋に救われたのである。
俺に将棋を教えてくれた人は、俺と二枚落ちでやってくれた。
毎日、8局ほど、指すんだ。
それを毎日やった。
二枚落ちで、勝てたのは、二度位か?
手合いがどうも、二枚落ちでは、無かったようだ。
その人からは、将棋の技術をもらって、俺の将棋の中で、生きている。
俺の修業時代は、その、1年近い時間を言う。
俺は、地獄から、生還した。
それから、数年後に風の噂でその人が死んだと聞いた。
俺の中で生きてるその人の将棋の強さを世界に示したい。
それが、俺の将棋をやる原動力だ。
救われた将棋なので、深く知って、強くなりたいという理由もある。
言わなかったが、そのよく将棋を指した人からは、囲碁も教わった。
俺は、囲碁の方が才能があるんだ。
好きなのは、将棋だから、将棋の方を人生では、多くやってきた。
それから、10年ほど、経ったった後に、将棋道場に行くのである。
道場破りの様に道場に行き。
自分がそこまで強くも無いと思っては、いたけど、(もしかしたら、強いかも)なんて思って、勝負をしにいった。
後で聞くのだが、将棋道場とは、昼休みに将棋を指してる社会人が職場では、敵う相手がいなくなって、行く場所らしい。
道理で、みんな強いわけだ、地獄で将棋を教えてくれた人のように、みんな、圧倒的に強くて、当時は、まだ吸っていたタバコを対局の後や、時には、対局の間に(よく、こんな、マナー違反が、怒られなかった、ありがたい)吸いながら、将棋を指していた。
平日も仕事が終わると、通っていた。
行くときは、週5くらいで、行った。
台風の日に行くと、やっていて、少人数ながら、「ほんとに俺ら、将棋好きだ」と言って笑ったのが懐かしい。
また、二枚落ちをよく指した。
道場では、道場のおじさんが、親切に教えてくれる。
負けて悔しかったが、たまにサービスで手合いを緩くしてくれて、勝たせてくれた。
弱い俺は、覚えることが多かった。
名人戦の前夜祭も行って、TVで見るようなプロ棋士と話せて、ミーハーになる。
あの日は、たまに思い出しては、(夢の様な日だったな)と思う。
将棋道場のお陰で、将棋ファンに取っては、夢の様な、日々を過ごす。
将棋道場では、強くなっていき、先輩に嫌われ、罠に嵌められて、追い出されることになる。
濡れ衣を着せられたのだ、人間の難しさを知る。
その頃には、じーちゃんにとっくに勝っていて、じーちゃんは、それから、10年も将棋を指してくれなくなる。
今は、俺がじーちゃんの先生として、駒落ちで、教えている。
駒落ちでならして、平手で指したりする。
平手でも、負ける事があるほど強くなった。
そして、今に至る。
将棋を知るほどに、理解が進むのが楽しい。
そうそう、将棋が強くなって良かった、エピソードがある。
飲み屋で一人で呑んでいると、若いカップルがいて、彼氏の方が彼女の前と酒で気が大きくなり、俺に聞こえる声で、「あれで、楽しいのかね?」とか、「やっぱり、あいつ、恋人いないのかな?」とか言って、彼女に「やだー!聞こえるよ・・・!!」とか、ノロケてる。
腹が立ったので、「将棋しませんか?」
「俺、駒落としますんで・・・」
と言って、将棋を指した。
たしか、俺の四枚落ちだった。
普通の人と二枚落ちは、勝ってたから、四枚落ちで勝てるか、やりたくなったのだ。
結果は、勝った!
彼女の前で、恥をかかせてやった!
彼女が将棋が強い俺に興味を持ってきた位だ。
将棋が強くて良かった。
でも、もうやんないかな。
将棋を趣味にしていない人に勝つのは、楽だからね。
よっぽどじゃなきゃ、やらないだろう。
そのあとに、そいつが、将棋の強い同級生を連れてきて、その人と将棋を指すのだが、負けたけど、楽しかった。
そのカップルの彼氏の方がその同級生に自分に都合の良い事だけを言って連れて来たことが、対局後に分かり、そいつは、可哀想だった。
今は、おじーちゃんと二人の甥っ子のにタダで教えている。
甥っ子達は、成長が見れて楽しい。
クリスマスには、俺の家で1年の総まとめの様に、その二人の甥っ子が将棋を指すのだ。
毎年、結果に驚かされる。
将棋をやっていて、毎日こんなに楽しい日々が送れて、俺は、幸せ者だ。
将棋の事を考えない日は、1年で一日も無い。
酷い風邪を引いたら、そんな余裕が無いくらいで、毎日将棋の事を考える。
まだ、将棋で叶えてない夢もある。
この良い趣味をずっと、続けていきたい。
将棋よ、ありがとう。
対戦してくれたすべての人よ、ありがとう。
ここまで、読んでくれた人よ、ありがとう。